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『パラドックス13』(東野圭吾)を読み終えて

『パラドックス13』(東野圭吾)を読み終えて

これからの13秒間は、何も起こしてはならない。数学的矛盾(パラドックス)が、謎を解く鍵だ。

引用

13時13分13秒、街から人が消えた。無人の東京に残されたのは境遇も年齢も異なる13人の男女。なぜ彼らが選ばれたのか。大雨と地震に襲われる瓦礫の山と化した街。そして生き抜こうとする人達の共通項が見えてくる。世界が変われば善悪も変わる。殺人すらも善となる。極限状態で見えてくる人間の心理とは。

※本の背表紙にある紹介文より引用
引用

大胆な設定への圧倒的な説得力!東野圭吾だからこそ描けた論理と心理が融合する意欲作

※本の帯にある紹介文より引用 私にとっては圧倒的に東野圭吾さんらしい作品でした。超SFの作品です。普通では考えられないことではあるけれども、誰もが想像できること。そんな内容を壮大な物語にしてくれています。 では、本編についての感想を書いていこうと思います。若干のネタバレも含みますので、これから読もうと思われている方はお気をつけください。

パラドックス13の感想

パラドックス13は、全50章の中長編の小説です。

導入

首相を中心とし、P-13現象についての臨時閣議が開かれる。P-13現象の発生確率は99.95%であるとコンピュータは導き出している。 P-13現象とは何か?この段階で、関係者に伝えられたことは、「日本時間で3月13日の13時13分13秒、そこから13秒の間が地球にとっての運命の時間」であること。 この13秒の間には何もしてはいけない、と。

久我誠哉(クガセイヤ)

捜査一課の管理官。御徒町の宝石店襲撃事件を追っていた。犯行グループは中国人を中心とした集団であることを突き止め、そのアジトを突き止めた。 そのアジトを監視している最中、本部から「13時から13時20分までの間は無闇に動くな」という指示がくる。その指示の根拠がわからず、納得感はない。 しかし、こういうときに限って物語りは動く。中国人グループがアジトから姿を現す。動くなといわれても、動かざるを得ない。

久我冬樹(クガフユキ)

久我誠哉の弟。所轄の警察官、巡査。宝石店襲撃事件の初動捜査を担当し、中国人グループのアジト近くに潜んでいるところを兄の誠哉に見つかり、邪魔をしないように諭される。 しかし、いざ犯人が現れるとじっとしてはいられず、犯人を追う。現場は混乱し、犯人の銃が火を吹く。兄誠哉の胸が地で赤く染まる。続いて、冬樹にも銃口が向けられる。

P-13

気が付くと世界から誰もいなくなっていた。世の中はちょっと前まで動いていた形跡を残しているが、誰の姿も見えない。 どこかに誰かがいるのではないか、冬樹は奔走する。

誠哉との再開

誰もいないと思っていた世界でも数人との出会いがあった。そのうちのひとりが兄の誠哉であった。当の誠哉もなぜこの様な世界になっているかはわからない。皆がどこへ行ってしまったのかも。 誠哉と冬樹含め、この世界で出会ったのは13人。13人だけが生き残った世界?? ここから先は、この13人で、この世界を冒険し、そしてなぜこの様な世界になってしまったのかの謎を解いていきます。 そして、一読者として、この辺りからなんとなーく話が読めてきました。13人がいる世界の謎。なるほどね、と。 気になって気になって、没頭して没頭して、本当に一気に読み進めてしまうくらい嵌りました。はらはら・どきどきのノンストップです。 最後、どうなっていくのかは、是非皆様の目で確認してみてください。

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